金券ショップを利用したことがない人は、金券ショップがどういうお店なのか分からないですよね。店頭でもお客様によく聞かれる質問をいくつかピックアップしてお伝えしたいと思います。
これから金券ショップを利用しようと思っている方はぜひ参考にしてください。
この記事をご覧の方には「金券ショップの転売で違法と合法の境目となるのは何か?」も参考になります。
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金券ショップではクレジットカードの利用はできません
金券ショップで主力となる商品は新幹線回数券のバラ売り(新幹線格安切符)です。
この新幹線回数券はJRでも6枚1セットとして購入できるものなので、金券ショップではそれを定価で(または定価より少しだけ安く)仕入れて販売しています。
そうなると、どうしても利益は切符1枚あたり数十円~百数十円になってしまいます。利益率で見ると、約2%~3%となり、物販などの商売では低すぎると言っていい数字です。
ほとんどの方は、クレジットカードを利用する時に、手数料を気にしたことはないでしょう。ですが、クレジットカード会社も営利企業なので利用には手数料が発生します。
この手数料はカード利用を可能とする店舗が負担します。
ちなみに、手数料は売り上げの3%~4%です。
つまり金券ショップはクレジットカードの利用をすると赤字になってしまうのです。
これが金券ショップでクレジットカードで清算ができない理由です。どうしてもクレジットカードの利用をしたい場合はJRで普通に購入してもらうか、旅行会社(JR東海ツアーズなど)で旅行商品(ぷらっとこだまなど)を購入してもらうのがいいですね。
関連記事「金券ショップでクレジットカードが使えない理由」
金券ショップで販売している新幹線の格安切符は新幹線の回数券であることがほとんどです。
通常JRで購入する新幹線の切符は指定した利用日1日だけになりますが、新幹線回数券は購入日から3ヶ月の有効期限があります。
金券ショップで売っているのは、発券済みの新幹線回数券なので、大体の目安を紹介します。
そんなに頻繁に売れるの?と思う方もいると思いますが、はっきり言って死ぬほど売れます(笑)
東海道線が一番利用者の多い路線になると思いますが、主要区間であれば1日に300枚~400枚ほど売る日もあるぐらい購入していくお客様は多いです。
いつもご利用ありがとうございます。
どちらかと言えば、利用できない日があることを知っておいた方がいいですね。
以前の記事「【利用不可期間】金券ショップで売っている新幹線回数券の使えなくなる時期はいつ?」でも紹介していますが、改めて紹介しておきます。利用者の多いGW・お盆・年末年始の期間に新幹線の回数券は利用できなくなります。
この期間は新幹線回数券が利用できなくなる期間で、これは曜日など関係なく毎年この10日間になっています。
私のお店では1ヶ月前になったら案内も始めますが、教えてくれないお店もあるかも知れませんから、この期間だけちょっと頭に入れておいてもらえると助かります。
JRで切符を買うことが多い人ほどこの質問をよくされます。JRで新幹線の切符を購入する時には、特急券に行き先の指定があるからでしょう。
例えば、東京→大阪の切符と大阪→東京の切符を購入する時には、自由席であっても行き帰りの指定が必要になってきます。
ですが、金券ショップの新幹線チケットに行き帰りの区別はありません。
上の例でいくと、東京⇔大阪のように切符に記載されていて、東京→大阪でも、大阪→東京でも好きな方で利用できるという非常に便利な商品になっています。
みなさんはどこかに行く用事があるから切符を購入していると思います。それならJRで購入しても金券ショップで購入しても受けられるサービスは同じです。
それならちょっとでも安い方がいいですよね。
消費税が8%に上がってしまって私も家計の面では苦労していますが、このタイミングでJRも子供(小人)の新幹線回数券の販売をやめてしまいました。
ちなみに、子供(小人)料金となるのは小学生で、未就学児童(幼稚園・保育園・それら以下)に関しては、両親の膝の上などなら無料で利用できるようになっています。
ただ、これはあくまでも席を利用しないという前提なので、小学生未満の子供でも椅子に座らせたいといった場合には子供(小人)料金を支払って切符を購入する必要があります。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、そんなわけで、
子供(小人)用の新幹線利用者で6枚1セットの回数券を利用する人はほとんどいないと思います。JR側も子供(小人)の回数券を購入しているのが金券ショップぐらいしかいないことは知っていたでしょうから、この機会になくしてしまったと私は思っています。
表向きはJR側が今後子供(小人)用の新幹線利用をサービスする取り組みをはじめるからといったようなことになっていたと思いますが、恐らくは安売りを避けるためだと思います。
ただ、これにもちょっとした裏技があって、
つまり、小学生のお子さんが2人いれば、大人の回数券1枚を購入すれば利用できるので、金券ショップで売っている回数券のお得額分料金が安くなります。
これはJRの規定集にも書かれていることで、JRに問い合わせてもちゃんと上記の回答をしてもらえます。(私は実際にJRに問い合わせてみました)
なので、安心してご利用ください。
関連記事「【小人料金】新幹線の子供料金が大人料金の半額になる!?小人料金が何歳から適用なのかも紹介」
金券ショップで扱っている切符は、基本的にはそのお店の最寄り駅発着になる新幹線切符や在来線切符になります。
ただし、例えば新横浜の金券ショップであれば、東京発着や、もしかしたら小田原発着ぐらいなら取り扱っている可能性も高いです。京都の金券ショップなら大阪発着の切符もあるかもしれません。
基本的には、最寄りの新幹線の駅発着となる格安チケットを販売しています。隣の駅ぐらいまでなら取り扱っている店舗も多いでしょう。
また、以前の記事「金券ショップで販売している新幹線格安チケットの中に2つ以上の区間で区切られている切符がある理由」でも紹介しましたが、
切符は分割すると安くなる区間があります
あれこれ考えたり想像するより、近くのお店に聞いてしまった方が早いかもしれません。
次に在来線の切符に関してですが、これは店舗の考え方にも左右されてしまいます。というのも在来線の切符は利益がほとんどなく、お店側が管理を面倒だと考えていた場合は扱わないからです。
ただ、基本的に金券ショップで売られている切符は売れるものです。
なので、需要があれば切符の品ぞろえも増やしていくことになります。実際に私のお店でも、多くのお客様にお越しいただけるようになってから問い合わせが増え、取り扱いを始めた区間もあります。
在来線の切符に関しては金券ショップに問い合わせをするかウェブサイトを確認してみるのが一番です。
金券ショップでは取り扱っている区間も多いので、店頭の看板などに全ての商品が記載されているとは限りません。聞くだけならタダですし、よく利用する区間があれば問い合わせをしておくことをおすすめします。
金券ショップはいわゆるリサイクルショップの一種です。金券を専門に扱っているお店と言うだけで、買取できる商品に制限があるといったことはありません。
ただ、古物商は目利きが難しいので、ブランドものとかの買取もできる金券ショップは少ないというのが今のところの状況です。
ただ、これでは質問には答えていないので、金券ショップで買取ができる金券を紹介します。
ざっとこのぐらいの商品を取り扱っています。
これらの金券は転売にかなり高いリスクが伴ってしまうので、金券ショップでも取り扱っていないことが多いです。クオカードが両方に入っているのに驚いた人もいると思いますが、コンビニで発行している一部のカードは取り扱っていない金券ショップもあります。
関連記事「金券ショップの転売で違法と合法の境目となるのは何か?」
金券ショップはリサイクル業となりますが、これは法的には古物商と呼ばれています。
この古物商では法律でも買取に決まりがあって、買取金額が1万円を超える場合(一部商品は全ての場合)、買取依頼主の住所・氏名・年齢・職業・連絡先を記載し、本人確認証(免許証や保険証・パスポートなど)を確認することが定められています。
つまり、金券ショップに金券を売りに行く時は免許証か保険証(なければパスポートなど)を持参する必要があるのです。
古物商は許可制になっているので、警察から許可を受けて営業をするようになっています。
この決まりを守っていない場合は許可取り消しになってしまうこともあるため、個人情報に敏感となった今でも手続きとしては必須となっています。
別に金券ショップからダイレクトメールなどは届きませんから安心して記入して下さい。
金券ショップは利益率が低いので広告宣伝費にはあまりお金を回せません。ぶっちゃけた話をすれば、ダイレクトメールなどは送る余裕がないので、送りたくても送れません。
18歳未満の方が金券ショップなどに買取依頼をする場合は、保護者同意書が必要です。
金券ショップの店頭で常備している店舗も多く、インターネットに買取申込書(保護者同意書)のサンプルもあります。
事前に用意しておくとスムーズに買取してもらえるでしょう。
関連記事「初めて金券ショップに金券を売りに行く前に確認しておく6つのこと」
この手続きがなぜ必要になるかというと、金券に限った話ではありませんが、古物の世界では偽造品と盗難品がどうしても紛れ込みやすくなってしまいます。古物商は転売する商売なので、商品の出所をきっちり管理しておくのが社会のためにも必要なんですね。
金券ショップにも2~3ヶ月に1回程度は警察の方が顔を出しています。
だいたいの用事は盗難品があったから買取伝票を見せてほしいといった話なのですが、1万円や2万円の盗難はみなさんが思っているより頻繁に起こるみたいです。
あとは年に1回程度ではありますが、大量の偽造品や盗難品が流通する恐れがある時なども注意喚起の情報が入ります。
2~3年前にはある金券が400万円分ぐらい盗まれたといった話もありましたから、こういった情報にはどうしても敏感になってしまうのです。
関連記事「初めて金券ショップに金券を売りに行く前に確認しておく6つのこと」
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金券ショップをよく利用している方の中には、かなり新幹線や在来線の切符に適用されている料金ルールに詳しい方もいらっしゃいます。
そんな方でも新幹線回数券や在来線回数券の乗り越し精算のルールが、通常の切符の料金計算のルールと違うことをご存じない場合もあります。
金券ショップに目的の区間の切符がない場合に、別の区間を買おうとする方もいらっしゃいますが、回数券における乗り越し精算のルールについて誤解していることもあるので、なるべく詳しく利用区間についてヒアリングしています。
たまに鬱陶しそうにされてしまうこともありますが、せっかく安くしようと金券ショップを利用していただいていますから、損をさせるわけにはいきません。
ご面倒かもしれませんが、一緒にどうしたら料金が安くなるのかを考えさせていただければ嬉しく思います。店頭でもちょっとだけお付き合いいただければ幸いです。
金券ショップを利用するより安く新幹線格安チケットを購入する方法はこちら
遠出をする方の中には、現地でホテルを利用する方もいると思います。新幹線を利用する時にJRで切符を購入する場合、長距離で安くなるのは往復割引ぐらいです。
しかし、[テキスト新幹線]
もし、切符を金券ショップで購入済みという方でも、ホテルの代金を安くする方法もあります。
ホテルの予約は[テキストホテル]
この記事をご覧の方には「金券ショップでクレジットカードが使えない理由」も参考になります。