金券ショップに金券を売りに行く時、初めてだと分からないことも多いですよね。
私も金券ショップの店員になる前に一度だけ金券を売りに行ったのですが、かなり足元を見られた買取価格だったので、売るのをやめて自分で利用するようにしたことがあります。
私が売ろうとしたのはJCBギフトカードでしたが、なんと驚愕の80%買取を提示されました。1,000円券が800円の買取ですよ!だったら自分で使いますよね。
確かに当時は2つ折りの財布を使っていたので、ギフトカードが曲がっていましたが、私のお店なら94%は確実に提示できます。95%で買い取ってもいいですね。
その時は「金券ショップなんて所詮こんなものか」と思いましたが、金券を売る時にちょっとしたコツがあるのも事実です。今回は金券ショップに金券を売る前に確認しておくことをお伝えします。
この記事をご覧の方には「【商品券・ギフトカード他】換金率が高い金券の買取価格相場|金券ショップで売るといくら?」も参考になります。
私が初めて金券ショップにギフト券を売りに行った時は、そもそもお店のホームページに金券の買取価格が明示されておらず、お店の場所しか分かりませんでした。
ですが、最近ではほとんどの金券ショップが店舗のウェブサイトに買取価格を掲載しています。
半分ぐらいの金券ショップでは、商品名と買取価格を併記しているので、自分が売ってもいいと思える価格で買取してくれるかを確認しておくといいでしょう。
住んでいる地域によって買取相場が少し変わるのも知っておいた方がいいでしょう。
ただ、金券ショップは横のつながりも強く、金券ショップ同士でも頻繁に取引をしています。なので、全国相場からあまりにも離れている場合は、郵送買取を利用した方が高く買い取ってもらえるかもしれません。
自分が住んでいる地域の金券ショップはもちろんですが、東京、名古屋、大阪、福岡などの大都市圏にある金券ショップの買取価格を調べるのもいい方法です。
また、念のため候補の店舗を2つ探しておいた方がいいと思います。ホームページの買取価格はどうしても目安となってしまいますから、店頭でどのような対応をされるかは分かりません。
ここがダメだったらこっちのお店に行こう、ぐらいの感覚でいいと思います。
金券ショップのホームページでは、大抵買取価格に「~○○%」や「~○○円」という記載があると思います。
これは金券ショップの店舗では、一日のうちでも在庫状況が目まぐるしく変わるため、在庫が多い場合や店舗に現金があまり残っていない場合など、臨機応変に買取価格を下げられるようにするためです。
また、接客をやっている方は分かると思いますが、お店に初めて来た方はすぐに分かります。業界としてもあまりよくないことですが、お店によっては金券に詳しくなさそうな人からは安く買おうとするお店もあります。
例えば、ホームページで「~96%」の買取価格を提示している金券ショップに売りに行ったら、なんだかんだ理由を付けられて「94%」の買取価格を提示されるといった具合です。
こういったことを防ぐためにも、ホームページの価格を確認したら、お店に行く前に一度電話で確認を取っておくのをおすすめします。
問い合わせは、できるだけ当日中にお店に行ける時に連絡をした方がいいですね。問い合わせした当日なら、よほどのことがないかぎり買取価格は変わりません。
問い合わせの時は、「商品名」と「枚数(いくら分)」かを伝えるのと、念のため、こちらの名前も伝えておいた方が無難です。
あと、先ほど店舗に現金があまり残ってない時と書いていますが、事前に聞いておいた方がいい目安となるのは30万円以上の買取です。
防犯上店舗にあまり現金を置いていないこともありますから、銀行から引き出しておく時間を作ってあげるのも店舗の人に喜ばれるかもしれません。
何時頃に行くかも伝えておけば、まず間違いなく用意できます。
単純な理屈ですが、商品は綺麗な状態である方が店舗としても売りやすくなります。
汚れていたり、折れ曲がっている金券の、買取基準は店舗によってまちまちです。私のお店の場合は、多少の汚れや折れ曲がりなら、せいぜい1%~2%程度買取価格が下がるぐらいです。
冒頭で紹介した、2つ折り財布に入れていて曲がっているぐらいなら、通常の買取価格で買い取ることもあります。
地域にもよると思いますが、私のお店ではギフト券が慢性的に不足していますから、ないよりあった方がいいというのが本音です。
このあたりはケースバイケースなので、店頭で確認するしかない場合も多いです。
ただ、5%以上買取率が下がる場合は、足元を見られている可能性も高くなります。よほど状態が悪い場合を除いて、それほど買取率を下げることはまずありません。
金券ショップに商品を持って行って、数を確認してもらい価格を提示されたからといって、必ず商品を売らなきゃいけないわけではありません。
足元を見られていると感じたら、商品を持ち帰った方が無難かもしれません。商品の買取を依頼するあなたの方に主導権があることを忘れないでください。
こういった場合の判断をスムーズにするために、「いくらぐらいなら売ろう」という基準を決めておくと楽になります。
お客様には商品を売らない選択肢だってあるのですから、遠慮せずにやってしまって構いません。
それに、買取を急がせるお店はあまりよくないお店が多いです。そういうお店は提示する金額が相場より安い場合がほとんどなので、焦らず落ち着いて対応するのが無難です。
金券ショップの営業には「古物営業法」という法律が絡んでいます。簡単に説明すると、偽造品や盗品が流通しないように、警察と協力して店舗を運営していこうという法律です。
金券の場合は1万円以上の買取の際に、依頼人の住所、氏名、職業、年齢を確認することが義務付けられています。これは法律で決まっているので、どこのお店でもやらなければいけないことです。
まず知っておいていただきたいのが、18歳未満からの買取が法律で禁止されていることです。
青春18きっぷの利用シーズンや、卒業・入学シーズンの図書カードなど、学生のお客様が買取依頼に来るケースはそれなりに多いです。
こういったケースの場合、ご両親に売却の同意書を書いてもらえれば買取が可能です。店頭に常備している店舗も多く、インターネットに買取申込書(保護者同意書)のサンプルもあります。
事前に用意しておくとスムーズに買取してもらえるでしょう。
大抵のお店ではレシートタイプの感熱紙で、たまに専用の用紙に記入してもらうお店もあります。
また、記載された情報が本物か確認もすることになっているので、本人確認証(身分証明書)も一緒に提示してもらうことになります。
大抵の人は免許証か保険証を所持していると思うので、どちらかがあれば問題ありません。できれば写真付きである免許証がいいと思います。
1万円未満の買取金額になる場合は、住所、氏名、職業、年齢の確認は必須ではありませんから、面倒だと思う人は1万円以下になるように調整して持ち込んでもいいかもしれません。
ただ、1日に何回も売るというのはダメですから、何日かに分けて持ち込みましょう。
お店によっては1万円以下の買取でも住所、氏名、職業、年齢の確認をするところもありますが、単純にルールの問題なので、この手続きは省略できません。
なので、すみませんがご協力お願いします。
買取の際に住所、氏名などを記入してもらいますが、これを利用してダイレクトメールを送ったりはしませんから安心してください。
金券ショップは薄利多売の商売なので、ダイレクトメールなどを送ることは基本的にありません。それだけで利益がなくなってしまうことも多いので…。
近くで盗難があった時などに、警察が巡回して「○月から○月の買取表を見せてほしい」というケースでしか、第三者には公開しませんから、安心して売りに来てもらって大丈夫です。
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近くに金券ショップがなかったり、金券ショップがあっても買取金額が安かったりする場合は、郵送買取を依頼した方が換金率が高くなるかもしれません。
私のお店でもやっていますが、金券ショップに行く手間を考えれば、郵送買取もなかなかメリットのある買取方法です。
郵送買取を利用する場合のチェックポイントも紹介しておきます。
郵送買取も店頭での買取と同じ条件にしているところがほとんどですから、基本的にかかる諸経費はお客様ご負担という形でお願いしています。
ただ、お店によっては30万円以上の買取で送料510円負担などのサービスをしているところもありますから、チェックしておいて損はないと思います。
大手だとアクセスチケットさんがこのサービスをやっていますね。
郵送する場合は「受領印が押せるタイプの発送方式」を利用してもらう必要があります。
軽いものなら簡易書留「392円(定形郵便25g以内)」、重いものならレターパックプラス「510円」がおすすめです。
※アクセスチケットさんは支払いまでに時間がかかることが多いのでおすすめしていません。
郵送事故の補償については知っておくといいでしょう。簡易書留では5万円以内、レターパックプラスに至っては保証がありません。送付は郵便局の窓口を利用した方がリスクを低減できます。
私は仕事で1万回ぐらいオークションで商品を発送していますが、その経験上、簡易書留やレターパックプラスが郵送事故なくなってしまったことはありません。
まず起こらないのですが、念のため承知してもらうようお願いします。
ちなみに一番保障があるのは宅配便で、これは30万円までなら保障が受けられます。高額の商品を郵送する場合は宅配便が一番無難な選択になりますね。
送料はヤマト宅急便で756円~1188円(60サイズ料金)です。東京-大阪間なら756円(60サイズ)で送れます。
※金券の場合この補償が適用されない場合もあるようです。
振込手数料に関しても同様で、基本的には買取価格から差し引く形を取ります。つまり、基本的にお客様にご負担いただくということです。
これも店頭の買取条件と同じにするためで、ほとんどの金券ショップはこの方式になります。
たまに、金券ショップのメイン口座がゆうちょ銀行だったりするので、ゆうちょ銀行のみ手数料無料となる場合もあったりします。
振込手数料は大体108円~540円ぐらいですから、これも覚えておいた方がいい経費です。
郵送での買取に関しても古物営業法が絡んでいるので、本人確認の方式が店頭での買取とは少し変わります。
法律では「非対面取引」というそうですが、郵送買取をする際の決まりもちょっと紹介しておきます。
郵送買取の場合は住民票の写し(本書)が便利です。詳しくは警視庁のホームページにリンクを張っておきますので、そちらを参照下さい。
1.相手から電子署名を行ったメールの送信を受けること。
2.相手から印鑑登録証明書と登録した印鑑を押印した書面の交付を受けること。
3.相手に本人限定受取郵便等を送付して、その到達を確かめること。
4.相手に本人限定受取郵便等により古物の代金を送付する契約を結ぶこと。
5.相手から住民票の写し等の送付を受け、そこに記載された住所宛に簡易書留等を転送しない取扱いで送付して、その到達を確かめること。
6.相手から住民票の写し等の送付を受けて、そこに記載された本人の名義の預貯金口座に古物の代金を入金する契約を結ぶこと。
7.相手から本人確認書類(運転免許証、国民健康保険者証等)のコピー等の送付を受け、そこに記載された住所宛に簡易書留等を転送しない取扱いで送付して、その到達を確かめ、あわせてそのコピー等に記載された本人名義の預貯金口座等に代金を入金する契約を結ぶこと。
8.IDとパスワードの送信を受けること等により、相手方の真偽を確認するための措置を既に取っていることを確かめること。
警視庁ホームページ「非対面取引における確認の方法」より
ちょっと堅苦しい言葉で書いてありますが、1.は一般の人には正直無理です。2・3・4・5・7は正直面倒なのでやりたくありませんね。
現実的なのは6か8ですが、8はシステムの導入に結構コストがかかってしまいますから、一番現実的な6の方式を取っているというわけです。
店頭での買取なら免許証か保険証の確認で済むのですが、郵送となると7に該当してしまい、お客様も店舗もかなり面倒な対応を要求されてしまいます。
そのため、郵送買取では6の住民票の写しを利用することになるのです。
ちなみに「住民票の写し」といっても、これは市役所等で受け取る本書を送るようにして下さい。「写し」はコピーという意味ではありませんから注意が必要ですね。
※住民票そのものは役所に保管されているので、みんさんが受け取れるのはその「写し」なのです。
関連記事「金券ショップの郵送買取がおすすめ|目安の買取金額や必要な書類・依頼方法を紹介」
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今回は初めて金券ショップに金券を売りに行く前に確認しておく6つのことを紹介しました。
金券は通常クレジットカードでの購入ができません。金券ショップを利用する場合もクレジットカードの利用はできないことがほとんどです。
しかし、金券ネットではクレジットカードで金券を購入することができます。
もちろん、金券ショップで購入するように安くなるわけではありませんし、配送料などの手数料もかかりますが、ギフト用のチケットを購入したい場合など、こちらの方が便利な場合もあるでしょう。
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