急に収入印紙が必要になってしまうということはあまりないのですが、お店を経営や運営をしている方や営業マンの方など、一部の方は急に収入印紙が必要になってしまうこともあるかと思います。
逆に、会社で事務をやっている方などの中には、購入当初は利用予定のあった収入印紙でも、事情が変わってしまい利用する予定がなくなってしまったという方もいると思います。
今回は、使う予定のない収入印紙を有効に利用するための方法を紹介します。
この記事をご覧の方には「金券ショップで収入印紙を売り買いする時に注意する7つのポイント」も参考になります。
以前の記事「金券ショップで収入印紙を売り買いする時に注意する7つのポイント」でも未使用の収入印紙なら郵便局で手数料を払って他の額面の収入印紙に交換することができることをお伝えしています。
郵便局では下記の条件を満たしていれば収入印紙の交換に応じてくれます。
収入印紙が郵便局で交換できることはそれなりに知られていますが、交換の際に郵便局員さんは収入印紙に裏糊があることや収入印紙に汚損がないかどうか、さらに持ち込まれた収入印紙が偽物でないかどうかのチェックを行います。
普段、郵便局で収入印紙を購入している場合、持ち込んだ収入印紙が偽物であることはまずありません。
しかし、以前の記事「200円収入印紙の偽造品が大量に流通!? 偽造品ってどこから出てくるの?」で紹介したように、たまに収入印紙には偽造品が流通してしまうこともあり、郵便局員の方も偽物であるかどうかの確認を必ず行います。
郵便局で交換できる商品として有名なものに、切手やはがき、レターパックなどもありますが、これらの交換の時と比べると、収入印紙の交換の際には、真贋のチェックも作業になるので、若干時間がかかることがあります。
時間がかかると言っても、交換する収入印紙が1枚だけなら1分ぐらいで確認は終わるので、それほど時間がかかると感じることはないと思います。
また、手数料は交換するために持ち込んだ収入印紙1枚につき5円かかるようになっています。
※10円未満の収入印紙に関しては額面の半額となっています。
例えば、1万円の収入印紙を200円の収入印紙50枚に交換する場合、持ち込んだ収入印紙は1万円の収入印紙1枚だけなので、手数料は5円となります。
交換して受け取る収入印紙が50枚だから手数料が250円ということにはなりません。ただし、逆に200円の収入印紙50枚を1万円の収入印紙1枚に交換する場合は、手数料が250円となります。
郵便局で交換できる収入印紙と同じように、切手も郵便局で交換できます。
切手の交換条件も収入印紙とほぼ同じ条件になるのですが、汚損についての判定は切手よりも収入印紙の方がより厳しくなっています。
私も仕事柄、よく郵便局に収入印紙や切手の交換手続きに行くのですが、切手の交換の時はほんの少し角が欠けていたりしても、交換の際には見逃されることがあります。
しかし、収入印紙の交換の時には、ほんの少し角が欠けていたような場合でも交換不可で差し戻しになってしまいます。
以前私が店頭で買取した収入印紙が郵便局で交換の対象外となってしまったことがあり、その時は私の財布も寂しくなってしまったのを覚えています。
なお、切手に関してはA4用紙などに貼ってから持ち込んでも交換してもらえるのですが、収入印紙の場合は何かに貼ってしまった場合は交換の対象から外れてしまいます。
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切手の場合は間違えて貼ってしまったものでも、A4用紙に貼り直すなど、工夫すれば郵便局で交換することができるようになっています。
しかし、収入印紙を間違えて貼ってしまった場合は、最寄りの税務署に印紙税の納付のために用いられたものではないことの確認を取らなければ郵便局で交換することができません。
切手の交換はチェックが緩いことを紹介していますが、これは切手は郵便局が発行元となっていて、ある程度自由が効くためでもあると思います。
一方、収入印紙は税務署が管理しているため、郵便局側も税務署の基準に合わせざるを得ません。
私は仕事の関係で税務署に書類を提出したことがありますが、税務署は書類に限らず決まりに関してはかなりうるさいので、汚損に関しても非常に厳しい取り扱いをしているのだと考えられます。
なお、誤って貼ってしまった収入印紙が未使用であることを税務署に確認するためには、貼ってしまった文書や封筒などから切り離してはいけません。
税務署の公式サイトにも明記されているので、貼ってしまった収入印紙を切り離してしまわないように注意してください。
これまで収入印紙の交換について案内してきましたが、一度購入した収入印紙の払い戻しができないかどうか気になっている方もいると思います。
収入印紙の払い戻し(還付)について、私は詳しく知らないのですが、税務署の公式サイト内に収入印紙の交換と印紙税の還付について(PDF)という案内文が掲載されています。
実際の手続きについての方法など、詳しいことが書かれていないので、払い戻しの金額がいくらになるかも分かりませんが、一度最寄りの税務署に相談してみるのも一つの方法です。
ただし、払い戻しを受けるより諦めてしまった方がいいと思えるぐらい時間がかかる可能性もあります。
なので、できる限り未使用の状態で収入印紙は保管しておき、間違って貼ってしまった収入印紙はなるべく別の文書で利用するようにした方が無難です。
買取価格を高くするために一番いい方法は「金券ショップがほしい切手の額面を聞く」ことです。
年賀はがきを切手などに交換する前に、必ず買取依頼をする金券ショップに問い合わせをしておくのがポイントです。
近くに金券ショップがないという方でも、金券ショップの郵送買取サービスを利用する手もありますから、金券ショップの店舗検索などからお店を調べてみてください。
生前の切手コレクションが遺品整理で見つかった場合の対処方法も参考になります。
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