クレジットカード会社が発行しているギフトカードにはJCB、VJA(VISA)、三菱UFJニコス、UCなどがあります。また、全国百貨店共通商品券などの商品券も人気です。
今回はオークション(ヤフオク)を利用した裏技を紹介します。JCBギフトカードを切手を利用して購入できる取引がたまに出品されています。
もちろん、こういった商品の出品者は金券ショップとなっています。
この記事をご覧の方には「ヤフオクで1万回以上出品した私がお伝えするヤフーオークションのコツ」も参考になります。
[テキスト切手買取]
今回紹介するのはヤフオクを利用した裏技なのですが、まずヤフオクについて簡単な解説をします。
ヤフオクは個人・法人(お店)を問わず、不要なものを不特定多数に向けてオークション形式で出品することができるポータルサイトです。
値段設定は出品者が自由に決められようになっていて、たまに掘り出し物が安い値段で手に入れられたり、希少価値の高い商品が高値で取引されたりしています。
出品されている商品は多岐に渡り、不要な服、小物、家電など物品から情報、ソフトウェアなど形のないものまで色々なものがあります。
支払いは銀行振り込みやカード決済が主流ですが、出品者が設定すれば金券などでの支払いも可能です。全国百貨店共通商品券やJCBギフト券などの信販系ギフト券、ビール券、クオカード、切手、収入印紙など換金性の高い金券での支払いが選択されることが多いです。
落札者は切手などを出品者に送り、出品者はその到着を確認してから商品を発送します。いわゆる物々交換というやつです。
ヤフーオークションに出品した商品が売れた場合、出品者が販売価格の5.4%を手数料としてヤフーに支払うようになっています。出品する場合はこの手数料のことも考えて価格設定をする必要があります。
ヤフーオークションで出品されている商品の情報はヤフオクで調べれば出てきますが、出品した商品が大体いくらぐらいで落札されているのか?という情報を調べることはできません。
そこで、オークファントップ
さらに、プレミアム会員登録をすれば、月額513円で過去3年間の落札データを回数無制限で検索することができるようになります。
これは、ヤフーオークションを商売に利用している方には必須のサービスで、私も店舗で登録しています。
オークファントップ簡単にヤフオクについて説明をしたところで本題に入ります。
このようなオークション出品を行うのはまず金券ショップと考えていいでしょう。金券ショップ業界には全国展開しているような企業はほとんどなく、地域によって売れる商品もかなり変わってくるようになっています。
恐らく、JCBギフトカードを切手支払い可能にして出品する金券ショップは、都市部の金券ショップではなく地方郊外にある金券ショップでしょう。
私も仕事で落札したことがあるのですが、その時は青森県にある業者さんでした。確かに、地方になればなるほど、近くに大型ショッピングセンターや百貨店がないイメージがありますよね。
出品者にとっては不要なものですが、JCBギフトカードの全国相場はかなり高いです。なので、ヤフオクに出品されているJCBギフトカードは基本的に強気の価格設定になっています。
相場はだいたい1,000円のJCBギフトカードで1,250円~1,280円ぐらいの即決価格で出品されています。画面をぱっと見ると「高過ぎ!」と思うかもしれませんが、使い方によっては双方にメリットのある価格になっていることが分かると思います。
JCBギフトカードの出品者が金券ショップの場合、その金券ショップではJCBギフトカードより切手の方が販売数が多く、利用価値が高いということになるでしょう。
もしかしたら、たまたま大量の買取依頼があり、JCBギフトカードが余ってしまったということも有り得ますが、数百万円ぐらいならJCBギフトカードは持っていても売れるので、自ら手放す金券ショップは比較的少ないです。
さて、上記のようなケースが頻繁に起こる金券ショップは、店舗自体が買取相場の安い地域にあることが多いです。地方の金券ショップではJCBギフトカードの買取率も90%~93%ぐらいに設定されていることがほとんどです。
また、切手やはがき、レターパックは、金券ショップで企業が定期的に購入していることもあります。この場合、1回の購入で数千枚という具合にかなりの量になるのですが、これだけの在庫を用意しようとすると、店頭での買取だけで商品を揃えるのはなかなか難しいようになっています。
年賀はがきやかもめーるの時期はそれなりに揃うのですが、それ以外の時期では不足しがちになります。以前の記事で少し紹介しているので、興味のある方はリンク先をご覧ください。
まずは出品者のメリットを金額で計算してみます。出品者はオークションの手数料も支払うので、手数料分も考えて計算する必要があります。ちょっと計算してみましょう。
※JCBギフトカード1,000円の価格を1,280円、支払いに利用する切手は82円、送料は落札者が支払うものとして計算します。JCBギフトカードの買取相場を93%、購入数は1万円として計算します。
計算する数が多くてちょっと大変でしたが、出品者は82円切手を約77.59%の値入率で仕入したことになりました。
切手も金券ショップでは高く買取している商品なのですが、在庫状況がめまぐるしく変わるため、実質的な相場はシートタイプ(100枚セット)でも80%~90%ぐらいです。
切手が売れるお店の場合、買取率を高く設定していることもあるので、出品者はJCBギフトカードを利用することで切手を割安に仕入れることができたと言えますね。
金券ショップで金券を100%で売ることはありませんから、全国的な平均の販売相場で計算をしてみました。商品を交換するだけで利益が4倍ほどになっていますね。
これが出品者がわざわざヤフオクにJCBギフトカードを出品して切手を仕入れる理由です。
こんどは落札者のメリットを金額で計算してみます。落札者は商品の送料も支払うので、送料分も考えて計算する必要があります。ちょっと計算してみましょう。
※JCBギフトカード1000円の価格を1280円、支払いに利用する切手は82円、送料は落札者が支払うものとして計算します。82円切手の買取率を70%、購入数は1万円として計算します。
こちらも計算する数が多くてちょっと大変でしたが、出品者はJCBギフトカードを約93.6%の値入率で仕入したことになりました。
JCBギフトカードの買取相場は95%~97%なので、値入率を約1.4%~約3.4%改善できたことになります。金券ショップの利益率は2%~4%となっているので、最大で利益率を倍程度にできていることになります。
JCBギフトカードが売れるお店の場合、1日で数十万円~数百万円のギフト券が売れるようになっていて、常に慢性的な在庫不足に陥りがちです。さらに切手が売れない店舗では、切手を大量に買取した場合、現金の回転率が悪くなりがちです。落札者は売れにくい切手を利用することでJCBギフトカードを割安に仕入れることができ、在庫の回転率を上げたと言えますね。
落札者も通常買取のJCBギフトカード販売に比べて利益率が1.96倍と驚異的な数字になっていますね。同じ商品を同じ値段で売っているだけで利益が約2倍。店長も笑いが止まりません。
金券ショップでは切手を大量に買取した場合、数十万円分になることもあります。切手が売れない店舗では数十万円分の切手を売り切るのに数ヶ月かかってしまうこともあります。
金券ショップは株のデイトレードに似た部分があって、現金の回転率で利益が大きく変わる商売です。数十万円分のギフト券を1日で売れる店舗なら、切手が数十万円分だと数ヶ月かかる回転率なのが、ギフト券に交換すれば1日程度で回転させることも可能です。
単純に回転率を考えれば100倍以上になることもあります。
これが落札者がわざわざヤフオクでJCBギフトカードを切手を使って仕入れる理由です。
興味がある方は、オークションの落札相場を検索できるサイトがありますから、そこで色々な情報を見てみるのをおすすめします。意外な商品がオークションでは高値がついていたりしていて、オークションもなかなか侮れませんよ。
オークファントップ今回は計算が多くなってしまいました。でもこのようなオークションの裏技は私も金券ショップに勤めたばかりのころは知りませんでした。
店舗の売上や利益をなんとかできないかと思って色々調べた結果分かった方法です。金券ショップを運営している方でも、このような裏技を知らない人は多いです。
また、オークションで出品されているJCBギフトカードは一般の方でも取引できるように10枚程度の数で出されていることが多いので、業者じゃなきゃ取引ができないなんてこともありません。
ただ、オークションには詐欺などのトラブルも多いので、出品者の評価欄は必ずチェックしておいた方がいいですね。私は初めて取引する場合は200以上の評価の人じゃないと入札等をしないことが多いです。
落札金額が1,000円程度なら評価50以上でも取引することがありますが、お店でやっているので念には念をといった感じです。
関連記事:商品入札・落札編|ヤフオクで1万回以上出品した私がお伝えするヤフーオークションのコツ
買取価格を高くするために一番いい方法は「金券ショップがほしい切手の額面を聞く」ことです。
年賀はがきを切手などに交換する前に、必ず買取依頼をする金券ショップに問い合わせをしておくのがポイントです。
近くに金券ショップがないという方でも、金券ショップの郵送買取サービスを利用する手もありますから、金券ショップの店舗検索などからお店を調べてみてください。
生前の切手コレクションが遺品整理で見つかった場合の対処方法も参考になります。
[テキスト切手買取]
この記事をご覧の方には「金券ショップで切手の購入・売却をする時に注意する8つのポイント」も参考になります。
楽天ストアでもJCBギフトカードを購入できます。
販売価格は定価より高くなっていますが、楽天ポイントがあっても、楽天ストアで買い物をしなければ、せっかく貯めたポイントもいずれなくなってしまいます。
そうならないように、楽天ポイントをJCBギフトカードに交換しておくのです。
楽天ポイントの交換はこちら⇒[テキストJCBギフトカード]
アフィリエイターの方だと、楽天アフィリエイトは楽天ポイントでの支払いになりますから、ポイントの現金化にも使えますね。
ちなみに、[ストアアマゾン]ではJCBギフトカードやJCBプレモカード売られることはほとんどありません。Amazonギフトカードのみの販売となっています。
この記事をご覧の方には「【商品券・ギフトカード他】換金率が高い金券の買取価格相場|金券ショップで売るといくら?」も参考になります。