最近では金券ショップで切手やはがきを販売していることが知られてきたおかげで、結婚式を間近に控えたカップルが招待状に利用する慶事用の切手を求めて金券ショップを訪ねてくれることも増えてきたように思います。
ですが、残念ながら金券ショップでは滅多に慶事用の切手を販売することはありません。喪中はがきを販売することはあるのですが、これは喪中はがきの利用時期が年賀はがきの利用時期と被るからできることで、慶事用の切手が金券ショップで変えることはほぼないのが普通です。
今回は、なぜ結婚式の招待状で利用するための慶事用切手が金券ショップで購入できないのかについてご説明します。
当サイトでは郵便の料金表や金券ショップで切手の購入・売却をする時に注意する8つのポイントなどで切手やはがき、レターパックや収入印紙など、主に郵便局で購入できる商品が金券ショップでも取り扱っていることを紹介しています。
[テキスト切手買取]
金券ショップで慶事用の切手がなぜ購入できないのかは、金券ショップの仕入れで基本となるのがお客様からの買取になることを考えていただくと分かりやすいと思います。
通常利用する普通切手や郵便はがきは、使おうと思って購入したけどその予定がなくなってしまうことや、個人がコレクションとして収集していたけど、亡くなってしまって保管しておく必要もなくなってしまうことなど、「購入したけどいらなくなってしまう」というケースが起こり得ます。
この基本を考えた場合、慶事用の切手はどうでしょう。購入したけど使わなくなってしまうということは滅多に起こらないことが容易に想像できると思います。
金券ショップに商品が入荷する条件として、使うつもりで購入したお客様の利用予定がなくなってしまい買い取りすることが必要になります。そのため、普通切手やはがき、記念切手は使わなくなってしまうことも有り得るのですが、慶事用の切手は購入したのはいいが、利用する予定がなくなってしまったという状況は、中々起こりにくくなっています。
結婚式の招待状を送る時点では、式場の確保はもちろん、プロポーズは済ませてあるのが普通です。また、両家顔合わせなどお互いの両親への紹介も終わっていて、入籍済である場合も多くなっています。
結婚式は式場の予約時期から考えても、天候などでの延期も基本的に行えませんし、結婚式を止めるというケースは滅多にないでしょう。また、慶事用の切手を購入する場合、招待状の準備が完了しているのが普通なので、余分に購入した分が余ってしまうというのも中々考えにくいのです。
これがプロポーズ用の指輪だと、相手に断られてしまう場合もあるので、比較的頻繁に買取の依頼があります。ですが、慶事用の切手を余らせてしまって買取してもらうというのはなかなか想像できない状況になります。
そのため、慶事用の切手は販売しているかどうか在庫の確認の問い合わせが金券ショップにくることはあっても、買取可能かどうかの問い合わせがくることは滅多にない商品になります。自然と、金券ショップでも在庫がないということになります。
実は、金券ショップでも慶事用の切手を仕入れることは不可能ではありません。以前の記事で、郵便局では未使用の切手やはがきレターパックを他の商品に交換してもらえることを紹介しています。
この仕組みを利用すれば、金券ショップで在庫が余っている商品(主に年賀はがきやかもめーる)を利用して、慶事用の切手を仕入れることも可能です。ですが、そもそも金券ショップで販売している切手やはがきは人気商品となっているので、金券ショップ側も在庫の確保に四苦八苦している状況なのです。
法人であればダイレクトメールを毎月数百通出すなんて方もかなり多くいらっしゃいます。最近ではヤフオクやメルカリ、ネットショップで商品を販売する人も、個人法人問わず増えています。それに伴い、定形外郵便を送るための高額切手やレターパックを定期的に購入する方も増えています。
なので、わざわざ交換の手間をかけてまで慶事用の切手を入れるメリットが金券ショップ側にはほとんどなく、さらに慶事用の切手に振り分ける余剰在庫もないので、金券ショップで慶事用切手を購入するのはほぼ不可能になっています。
切手やはがきの在庫が金券ショップに少ないという話をしていますが、全く販売する在庫がないというわけではありません。というのも、金券ショップには毎年6月と11月にはがきの買取依頼が大量に来るためです。
最近ではかなり多くの方に知られていますが、郵便局員の方々のいわゆる自爆営業と呼ばれる商品の受け皿として、全国の金券ショップが毎年1店舗あたり数百万の在庫を抱えています。
6月に販売が始まるかもめーるは大した枚数ではありませんが、11月に販売が始まる年賀はがきは販売開始と同時に数万枚の買取が金券ショップにやってくるぐらいほぼ全ての方が来店されます。
この現象について賛否があると思いますが、実質的に金券ショップの切手やはがきの在庫を支えているのはこの自爆営業であると言い切ることができるというのが現状です。
金券ショップとしては助かるのですが、あまりいいシステムではないので、素直に喜べないのが悲しいところです。
関連記事:【切手の高価買取】金券ショップへ切手を高く売るための5つのポイント
買取価格を高くするために一番いい方法は「金券ショップがほしい切手の額面を聞く」ことです。
年賀はがきを切手などに交換する前に、必ず買取依頼をする金券ショップに問い合わせをしておくのがポイントです。
近くに金券ショップがないという方でも、金券ショップの郵送買取サービスを利用する手もありますから、金券ショップの店舗検索などからお店を調べてみてください。
生前の切手コレクションが遺品整理で見つかった場合の対処方法も参考になります。
[テキスト切手買取]
このページをご覧の方は「初めて金券ショップに金券を売りに行く前に確認しておく6つのこと」も参考になると思います。