今回は「京阪電鉄」で親しまれている京阪電気鉄道の株主優待券を紹介します。ここでは、主に切符タイプの京阪電気鉄道株主優待券(乗車券)の情報をメインとして解説していきます。
この記事をご覧の方には「南海電鉄株主優待券を利用して節約|鉄道系株主優待券」も参考になります。
京阪電気鉄道では毎年3月31日、9月30日が株主優待券取得権利確定日となっています。配布時期と有効期限の関係は下記の通りです。
配布時期 | 有効期限 |
---|---|
6月下旬配布 | 同年7月10日 ~翌年1月10日まで |
11月下旬配布 | 翌年1月11日 ~7月10日まで |
私鉄の株主優待券にしては珍しく、配布時点では利用できない株主優待乗車証です。ただ、その分有効期限がやや長めに設定されているのも特徴です。
京阪電気鉄道では「出町柳~淀屋橋」間の470円、「出町柳~中之島」間の540円が最も距離のある区間です。そのため、金券ショップの販売価格や買取価格も540円を超えることはありません。
販売価格相場(購入) | 400円前後 |
---|---|
買取価格相場(売却) | 300円~350円 |
主に京都や大阪の金券ショップで販売されています。販売価格を常時掲載している金券ショップが見つかりませんでしたが、区間料金から考えて400円~450円程度の価格帯で落ち着くはずです。
また、買取価格は300円~350円が京都や大阪の金券ショップの相場でした。ただし、京阪電鉄の区間外となる金券ショップでは、200円~250円程度の買取価格になることもあるようです。
金券ショップの立地によってかなり買取金額が変わります。
ヤフオクの落札価格相場は次の通りです。定期券タイプに、電車全線のものと、電車・バス共通のものがあります。それぞれのリンク先からサンプル画像を見ることができます。
株主優待券種類 | 落札価格相場 |
---|---|
定期券タイプ(電車・バス共通) | 97,000円~115,000円 |
定期券タイプ(電車全線) | 80,000円~85,000円 |
切符タイプ | 375円~400円 |
冊子タイプ | 1,300円~2,000円 |
冊子タイプの株主優待券の落札価格相場に、ややバラつきを感じました。あまり価格が安定しない株主優待券と思っておいた方がよさそうです。
定期券タイプの株主優待乗車証は、電車・バス共通と、電車全線のみで、そこまで価格相場が変わらない印象を受けました。
オークファントップ
より
京阪電気鉄道では、3月31日と9月30日の段階で株主名簿に記載されている株主を対象に、株主優待を実施しています。
200株以上取得している人を対象に、切符タイプの株主優待を発行しています。株式所持数と配布枚数については下記の通りです。
株式所持数 | 配布枚数 |
---|---|
200株以上4,000株未満 | 3枚(切符タイプ) ※200株毎に3枚追加 |
4,000株以上6,800株未満 | 60枚(切符タイプ) |
6,800株以上9,600株未満 | 1枚(電車定期券タイプ) または90枚(切符タイプ) |
9,600株以上20,000株未満 | 1枚(電車・バス定期券タイプ) または120枚(切符タイプ) |
20,000株以上60,000株未満 | 2枚(電車・バス定期券タイプ) または240枚(切符タイプ) |
60,000株以上100,000株未満 | 3枚(電車・バス定期券タイプ) または360枚(切符タイプ) |
100,000株以上200,000株未満 | 5枚(電車・バス定期券タイプ) または600枚(切符タイプ) |
200,000株以上 | 10枚(電車・バス定期券タイプ) または1,200枚(切符タイプ) |
参考:京阪電気鉄道公式サイト
京阪電気鉄道の株を6,800株以上取得すると、定期券方式の株主優待乗車証1枚にするか、切符タイプの株主優待券90枚かを選べるようになります。
また、9,600株以上になると、定期券タイプの株主優待券が電車・バス共通となります。
切符タイプと定期券タイプの株主優待券で、どちらがよりお得になるかを計算してみました。
基本的に定期券タイプを選択し、株主優待券を売却した方が得られる金額は大きくなります。
ただし、あくまでも下記結果は試算であって、理想通りに売却が進むとは限らない点にご注意ください。
株主優待券種類 | 落札価格相場試算 |
---|---|
1枚(電車定期券タイプ) | 80,000円~85,000円 |
または90枚(切符タイプ) | 33,750円~36,000円 |
1枚(電車・バス定期券タイプ) | 97,000円~115,000円 |
または120枚(切符タイプ) | 45,000円~48,000円 |
2枚(電車・バス定期券タイプ) | 194,000円~230,000円 |
または240枚(切符タイプ) | 90,000円~96,000円 |
3枚(電車・バス定期券タイプ) | 291,000円~345,000円 |
または360枚(切符タイプ) | 135,000円~144,000円 |
5枚(電車・バス定期券タイプ) | 485,000円~575,000円 |
または600枚(切符タイプ) | 225,000円~240,000円 |
10枚(電車・バス定期券タイプ) | 970,000円~1,150,000円 |
または1,200枚(切符タイプ) | 450,000円~480,000円 |
切符タイプの京阪電鉄株主優待券の使い方ですが、回数券と似たような感じと思ってもらえればいいでしょう。
京阪電鉄の路線を利用するときに、優待券を改札機に挿入して入場します。そして目的地に到着したところで、再度改札機に優待券を入れれば、回収されます。
1回の乗車で1枚優待券が必要になりますから、往復で両方京阪電鉄の路線を利用する場合には2枚必要になるわけです。
また区間の距離は関係ありませんから、お得に優待券を活用したいと思っているのであれば、できるだけ遠距離を移動するときに活用した方がお得感も増します。
切符タイプの京阪電鉄株主優待券の利用可能区間ですが、京阪電鉄全線が対象です。
具体的には、京阪本線と鴨東線、交野線、中之島線、そして宇治線からなる京阪線と京津線と石山坂本線からなる大津線、男山ケーブルとも呼ばれる鋼索線で利用可能です。
ただし京阪線と大津線・鋼索線に乗継で利用する場合には、それぞれの路線で優待券が1枚ずつ必要になりますので忘れないようにしましょう。
京阪電鉄の路線の中には、京都市地下鉄線と乗り入れを行っているケースもあります。
京都市地下鉄線は他社線となりますので、直通運転していたとしても京都市地下鉄の運賃は別途で請求されます。こちらもあらかじめ理解しておきましょう。
京阪電鉄が人身事故や災害などの理由で運転見合わせになった場合、振替輸送を実施することもあります。
この場合、振替輸送先の他社線を利用するときに京阪の優待券を利用できないのでこの点もあらかじめ頭に入れておきましょう。
京阪電鉄株主優待券には有効期限があることも覚えておきましょう。
ちなみに有効期限ですが、3月31日権利確定の場合、6月下旬に優待券は送付されます。この優待券は同年7月10日から翌年1月10日まで有効です。
9月30日の権利確定分に関しては、11月下旬に送付がなされます。この株主優待券は翌年1月10日から翌年7月10日まで利用可能です。
有効期限を過ぎてしまうと、優待券は一切利用できなくなります。有効活用するためにも、期間内ですべての優待券を使い切りたいところです。
切符タイプの京阪電鉄株主優待券には有効期限がありますから、もし期間内にすべての優待券を使いきれそうにないと判断したのなら、誰かに売却してしまうのも一つの方法です。
このような電車の優待券は、けっこう買い手が付きやすいです。
金券ショップで買取依頼することも可能ですし、ネットオークションを使って商品を落札してもらう方式をとっている人も少なくありません。
いずれの方法にしても、ちょっとした小遣い稼ぎになりますので、京阪電鉄の優待券が必要なければ売却も検討してみる価値はあります。
オークファントップ
こちらで京阪電鉄の株主優待券で検索してみると、乗車券だけだと1枚あたり375円~400円くらいの価格で落札されています。
京阪電鉄では、切符タイプや定期券タイプの株主優待乗車券とは別に、ひらかたパークの入園券などがまとまった冊子も株主優待として配布されます。
このひらかたパークの入園券などがまとまった冊子にも価格がつき、オークションに出品すると、1,300~2,000円程度の落札価格がしばしばついています。
落札価格相場を調べた感想として、やや価格相場が安定しない印象を受けました。
金券ショップでは、切符タイプの株主優待券は高く買取していますが、冊子タイプの株主優待券は安めの買取価格が設定されていることも多いです。
時間に余裕がある方は、自分でヤフオクに出品するのもいいでしょう。
株主優待券の落札価格が知りたい方はオークファントップ関連記事「新幹線・電車・バス・飛行機の格安チケットについて」
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オークファントップこの記事をご覧の方には「JR西日本株主優待券の使い方|お得になる区間・料金のまとめ」も参考になります。