偽造品が流通したというニュースを聞いて、一度は思った事があるのではないでしょうか?「そもそも偽造品ってどこから出てくるんだ?」と、ちょっと気になりますよね。
ここ最近でも偽造品が大量に流通したため、金券ショップでも対応しないといけない状況になっています。それが200円の収入印紙です。
すでにコンビニエンスストアなどで被害が出ているようで、チケット組合からも再三注意の連絡が来ています。
こういった偽造品ですが、どうやって見分ければいいのでしょうか?
今回はそんなことも話していきたいと思います。
この記事をご覧の方には「金券ショップで収入印紙を売り買いする時に注意する7つのポイント」も参考になります。
[テキスト切手買取]
少し語弊のある言い方かもしれませんが、偽造と言えば中国が昔から有名です。
金券の偽造に関しても、ほとんどが中国での製造か日本にいる中国人グループの製造です。
偽造とその対応は、正直なところいたちごっこになってしまうのが悩みどころです。
2012年頃に、大量のジェフグルメカードが偽造され、私のお店でも被害を被りました。
全国チェーン系の飲食店にお勤めの方はジェフグルメカードの偽物が出回ったことを覚えている方もいるのではないでしょうか?
ジェフグルメカードの偽造品に関しては、チケットの管理番号がITから始まり、80万台となっていたのが特徴です。
これを受け、現在ジェフグルメカードは80万台の番号とITの管理番号を削除しています。
詳しくはこちら⇒ジェフグルメカードの買取価格・換金率の全国相場ってどのくらい?-金券ショップでジェフグルメカードの買取を断られた!?
このように偽造品には特徴もあるのですが、やっかいなことにしばらくすると特徴や欠点を修正してきます。
楽をして儲けようと考える人がいる限り、偽造品はなくなりません。
もしかしたら、今後金券も全て電子化されるようになり、偽造できなくなるかもしれませんね。
そうなると私のお店はつぶれてしまいますが…。
今回大量に出回っている200円の収入印紙ですが、そもそも200円という額面の偽造品が出回るのは珍しいです。
販売されている収入印紙の額面から考えても、1万円や10万円の収入印紙を偽造した方が手っ取り早く稼げるので、200円の収入印紙が偽造されるのは珍しい現象と言えます。
ただ、偽造品が多いため、金券ショップではもともと1万円以上の収入印紙に対する警戒心が強く、買取してもらえないことが増えてしまった事も背景にはありそうです。
関連記事「切手や収入印紙を金券ショップに大量に売った場合、税金はどうなるのか?」
偽造品の収入印紙を私はまだ見たことがありませんが、偽造品は本物と比べて若干の違いがあります。
日本で発行されている金券類の偽造対策はやはり素晴らしい技術が使われているため、完全に同様のものを作るのは困難を極めるようです。
サンプルがないので言葉のみの説明となってしまいます。
収入印紙をよく見ると、青色と赤色の糸くずのようなものが見えると思います。これも1つの偽造品対策で、このパターンは収入印紙1つ1つで違いがあります。
偽造品の場合、この工程を省略していることが多く、1枚の収入印紙のパターンをトレースして作ってあることがほとんどのようです。
つまり、シートなどで見た場合、1枚目の色模様とその他の色模様が全て同じパターンになっている場合、ほぼ間違いなく偽造品ということです。
収入印紙自体の色も判断基準になってきます。現行のものはブログのアイキャッチ画像のような色なのですが、偽造品は若干ですが色が違うようです。
本物と並べて比べないと分からないぐらいの違いのようですが、確実に色が違うようです。
収入印紙の大きさにも要注意です。偽造品は本物と比べて大きさが違っている場合があります。店舗にある収入印紙と並べて比べておいた方が無難です。
収入印紙を1枚1枚切り取れるように開いている穴、これも偽造品だと違いがあるようです。今回の偽造品は穴のあき方が少し小さいようで、本物と並べて比べると違いがよくわかるとのことです。
切手の鑑定でも用いられますが、ブラックライト(紫外線)に本物は反応しないようになっています。
切手の場合、このブラックライトを利用して機械が消印を押すようになっているので、反応してしまうと、通常の封筒部分との見分けがつかなくなってしまいます。
そのため、切手はブラックライトに反応しないように作られているのです。
この特徴は収入印紙でも同じようで、ブラックライトには反応しない作りになっています。
関連記事「従業員に収入印紙や切手を持ち出された!? 金券ショップでは確認できるの?」
偽造品が出回っていると聞くと、必要以上に気にしてしまいますよね。
自分の持っている収入印紙が偽造品かどうか気になる場合は郵便局で調べてもらうのが一番確実です。
ただし、郵便局はサービスとして真贋の鑑定をやっているわけではありません。
なので、頼む時にはちょっとしたコツがいります。
以前の記事で説明しましたが、収入印紙は手数料をはらえば交換できます。
まずはこの交換を依頼しましょう。そうすると郵便局員の方が収入印紙を鑑定してくれます。
その後、手数料を提示されるでしょう。その時に以下のような反応をして持ち帰りましょう。
えっ、交換する収入印紙1枚あたりに手数料がかかるんですか?
知らなかったです。
すみませんが、一回持ち帰ってもいいですか?
これで鑑定は終了です。何度も利用できないのが難点ですね。
偽造品が流通しないように金券ショップも日々情報を収集したり、偽造品の情報を仕入れるようにしています。
ただ、どうしても万が一ということはありますから、みなさんの方でも少し注意をしておいてもらえると助かります。
収入印紙の場合、購入時に安くなる金額も1%~2%程度なので、わざわざ購入しないというのも選択肢の一つです。
できれば金券ショップで購入していただきたいですけどね。
関連記事:金券ショップで収入印紙を購入して節約|金券ショップの収入印紙相場情報
買取価格を高くするために一番いい方法は「金券ショップがほしい切手の額面を聞く」ことです。
年賀はがきを切手などに交換する前に、必ず買取依頼をする金券ショップに問い合わせをしておくのがポイントです。
近くに金券ショップがないという方でも、金券ショップの郵送買取サービスを利用する手もありますから、金券ショップの店舗検索などからお店を調べてみてください。
生前の切手コレクションが遺品整理で見つかった場合の対処方法も参考になります。
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この記事をご覧の方は「初めて金券ショップに金券を売りに行く前に確認しておく6つのこと」も参考になります。