金券ショップの店員としてお店に立ち、もう10年ほどになります。
お客様から数多くの切手を買取している中、切手の買取価格が額面以上のプレミアム金額になる切手を買取したことはまだ一度もありません。
プレミアム買取価格が付く切手として有名なものは、「見返り美人(5円)」と「月に雁(8円)」で、ヤフオクやメルカリなどで数千円の価格が設定されていることも珍しくありません。
よく見るのが、82円切手として復刻された「見返り美人(82円)」で、「見返り美人」が高いという情報だけご存知の方も多いようでした。
残念ながら、復刻版の見返り美人は額面からの%で買取価格が決まる記念切手なのです。
そんなわけで、金券ショップに切手を持って行っても、大抵の場合は買取価格にプレミアムが付きません。
ですが、売却先を金券ショップではなく切手買取専門店にしたら、もしかしたらプレミアム価格が付く切手があるかもしれません。
今回はレアな切手が金券ショップで買取されない理由についてお伝えします。
この記事をご覧の方には「金券ショップで切手の購入・売却をする時に注意する8つのポイント」も参考になります。
[テキスト切手買取]
金券ショップで10年ほど働いている私ですら、買取依頼のお客様からレアな切手を見つけたことは1度もありません。
ただ、金券ショップで働く店員さんには、パートさんやアルバイトさんも多いので、単純に見落とされてしまっている可能性もあるのです。
意外に思われる方も多いでしょうが、金券ショップは切手を専門として扱うお店ではありません。
○○切手(伊神切手社など)は切手の買取・販売店を前身とする金券ショップなので、切手の扱いに長けている場合もありますが、一般的な金券ショップの主要商品は新幹線格安チケットです。
そのため、切符の扱いや利用条件については詳しい店員さんは多いのですが、切手について詳しい店員さんがいるかどうかは、金券ショップごとにかなりの違いがあるのです。
高い買取価格が設定される切手そのものが少ないという問題もあります。
しかし、ほとんどの金券ショップでは、仮にお客様が貴重な切手を持ち込んでも、額面の60%~80%で買取価格を提示しているでしょう。
もしかしたら、社員の私ですら貴重な切手を見逃してしまっている可能性もあります。
パートさんやアルバイトさんが対応した場合なら、まず間違いなく見逃されているでしょう。
関連記事:【切手の高価買取】金券ショップへ切手を高く売るための5つのポイント
仮に貴重な切手であっても、金券ショップで見逃されてしまう可能性が高いとなると、どこに売却依頼をすればいいのか迷ってしまう方もいるでしょう。
そんな方は、まずは専門店へ見積依頼をするといいでしょう。[テキスト切手買取]
切手買取専門/バイセル
他にも、お店まで切手を持っていかなくても、自宅に買取に来てもらえる出張買取が可能です。
関連記事:金券ショップの郵送買取がおすすめ|目安の買取金額や必要な書類・依頼方法を紹介
自分の持っている記念切手がどの程度価値があるか分からないことも多いでしょう。こんな場合も、まずは切手買取専門/バイセル
切手買取専門/バイセル
しかも、切手の画像を添付するだけの簡単査定です。
写真画像の他には下記の情報しか必要ありまん。
[テキスト切手買取]
切手買取専門/バイセル
ただ、査定してもらった切手にプレミアム価格がつかなかいこともあるでしょう。
そんな場合に、切手の買取価格を上げる裏技を紹介します。
郵便局で発行されている商品は、全て1枚あたり5円~10円の手数料を払えば別の商品に交換できます。
切手の場合は交換する切手1枚につき5円の手数料が必要です。
例えば、82円の記念切手が100枚あったら、500円の手数料を払えば82円の普通切手100枚(1シート)と交換できます。
切手はバラよりシートの方が高く、記念切手より普通切手の方が買取価格が高いので、記念切手では70%~80%の買取価格も、普通切手なら90%程度の買取価格が期待できるようになります。
82円記念切手の買取率が70%、82円普通切手(シート)の買取価格が90%だった場合を考えてみましょう。
82円記念切手の買取価格:57.4円×100枚=5,740円
82円普通切手(シート)の買取価格:73.8円×100枚=7,380円
交換手数料:5円×100枚=500円
買取価格差額:1,140円
82円記念切手の買取率が80%、82円普通切手(シート)の買取価格が90%だった場合を考えてみましょう。
82円記念切手の買取価格:65.6円×100枚=6,560円
82円普通切手(シート)の買取価格:73.8円×100枚=7,380円
交換手数料:5円×100枚=500円
買取価格差額:320円
50円の10%が5円なので、50円以上の記念切手の買取率が10%以上異なる場合、普通切手に交換した方が買取価格が高くなる計算となります。
先の計算でも、82円切手100枚の買取率が、10%の違いでは320円でしたが、20%の違いなら1,140円にもなりました。
この方法を利用しない手はありません。
郵便局で切手を交換できるのをご存知のお客様は、売却予定の金券ショップに確認せずに、82円切手100枚シートを50セット(5,000円)など、計算が簡単にできる切手セットにしがちです。
ですが、記念切手を交換して売却する方は、必ず売却予定の金券ショップへ事前確認してください。
というのも、金券ショップの立地によって、切手の最適な在庫数は変わるためです。
A店では82円切手は3,000枚で十分かもしれませんし、B店では既に3万枚在庫があって買取率が下がっている可能性だってあります。
C店では82円切手より92円切手や120切手、140切手が不足しているかも知れません。
こういったケースは店頭でよく遭遇するので、事前に金券ショップへ問い合わせをしておき、各切手の額面や枚数、買取率を確認してから持ち込むといいでしょう。
郵便局によっては、記念切手の持ち込み当日には交換できない場合もあります。
金券ショップに伝える来店予定は、2週間程度先の日程を伝えておくのが無難でしょう。
関連記事:切手・はがき・印紙・レターパックについて
買取価格を高くするために一番いい方法は「金券ショップがほしい切手の額面を聞く」ことです。
年賀はがきを切手などに交換する前に、必ず買取依頼をする金券ショップに問い合わせをしておくのがポイントです。
近くに金券ショップがないという方でも、金券ショップの郵送買取サービスを利用する手もありますから、金券ショップの店舗検索などからお店を調べてみてください。
生前の切手コレクションが遺品整理で見つかった場合の対処方法も参考になります。
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このページをご覧の方は「初めて金券ショップに金券を売りに行く前に確認しておく6つのこと」も参考になると思います。