今回は「京成グループ」で親しまれている京成電鉄の株主優待券を紹介します。ここでは、主に切符タイプの京成電鉄株主優待券(乗車券)の情報をメインとして解説していきます。
この記事をご覧の方には「東急電鉄(東急)株主優待券の使い方|お得になる区間・料金のまとめ」も参考になります。
京成電鉄では毎年3月31日、9月30日が株主優待券取得権利確定日となっています。配布時期と有効期限の関係は下記の通りです。
配布時期 | 有効期限 |
---|---|
5月配布 | 同年11月30日まで |
11月配布 | 翌年5月31日まで |
京成電鉄株主優待券は「京成上野~成田空港」間の1,240円が最も利用される区間です。そのため、金券ショップの販売価格や買取価格も1,240円を超えることはありません。
また、店舗によって販売価格、買取価格にかなり違いがあるのが特徴です。
販売価格相場(購入) | 900円~950円 |
---|---|
買取価格相場(売却) | 500円~700円 |
主に東京の金券ショップで販売されています。販売価格は805円~950円まで様々な金額が見つかりましたが、現実的には900円~950円ぐらいに落ち着くでしょう。850円で見つかればラッキーですね。
また、買取価格は300円~800円までありました。これは残りの有効期限を反映している価格かどうかでも変わってくるでしょう。
ヤフオクの落札価格相場は次の通りです。定期券タイプに、電車全線のものと、電車・バス共通のものがあります。それぞれのリンク先からサンプル画像を見ることができます。
株主優待券種類 | 落札価格相場 |
---|---|
定期券タイプ(電車・バス共通) | 86,000円~168,000円 |
定期券タイプ(電車全線) | 78,000円~167,000円 |
切符タイプ | 900円~950円 |
冊子タイプ | 600円~800円 |
定期券タイプの落札価格相場に関しては、サンプル数が少ないので、きちんと取引が成立した上での落札価格か、キャンセル等があって出品をやり直しているのかなどまでは分かりませんでした。
落札価格相場にかなりの幅があるのは、落札時期だけではないように思えます。
オークファントップ
より
京成電鉄では3月31日と9月30日の段階で株主名簿に記載されている株主を対象にして、株主優待を実施しています。
100株以上取得している人を対象に、切符タイプの株主優待を発行しています。株式所持数と配布枚数については下記の通りです。
株式所持数 | 配布枚数 |
---|---|
100株以上500株未満 | 2枚(切符タイプ) |
500株以上1,500株未満 | 4枚(切符タイプ) |
1,500株以上2,500株未満 | 7枚(切符タイプ) |
2,500株以上3,500株未満 | 10枚(切符タイプ) |
3,500株以上5,000株未満 | 20枚(切符タイプ) |
5,000株以上10,000株未満 | 30枚(切符タイプ) |
10,000株以上17,500株未満 | 60枚(切符タイプ) |
17,500株以上25,000株未満 | 下記いずれかを選択
|
25,000株以上 | 下記いずれかを選択
|
※100株以上500株未満は3月末基準日のみ配布
参考:京成電鉄公式サイト
京成電鉄の株を17,500株以上取得すると、定期券方式の株主優待乗車証1枚にするか、切符タイプの株主優待券60枚かを選べるようになります。
また、25,000株以上になると、定期券タイプの株主優待券が電車・バス共通となります。
切符タイプを選択することも可能ですが、60枚以上にはならないので、定期券タイプを選択した方がいいでしょう。ただ、金券ショップやヤフオクを通じての売却は、定期券タイプの方が難しくなるので注意してください。
株主優待券種類 | 落札価格相場 |
---|---|
定期券タイプ(電車・バス共通) | 86,000円~168,000円 |
定期券タイプ(電車全線) | 78,000円~167,000円 |
切符タイプ(60枚) | 54,000円~57,000円 ※単価900円~950円で計算 |
京成電鉄株主優待券(切符タイプ)は回数券方式で配布されます。切符を使って乗車するのと同じ作業で利用する形になります。
電車に乗るときに改札機に優待券を入れて受け取ります。そして電車を降りるときには、改札機に再度優待券を通して回収する形になります。
1回の乗車で1枚の優待券を使うことになり、区間の距離は一切関係ありません。つまりできるだけ長距離移動するときに優待券を利用した方が、お得に利用できるわけです。
また1回の乗車で1枚の優待券が必要になるわけですから、往復で利用する場合には、都合2枚の乗車券を持参する必要があるわけです。
京成電鉄の普通列車や快速列車を利用する場合には、株主優待券だけで乗車することが可能です。
しかし、京成上野駅から成田空港まで直通となる京成スカイライナーを利用する場合は、京成電鉄株主優待券のみでは不可です。別途ライナー券を購入しなければなりません。
なお、早朝と夜には別途モーニングライナー・イブニングライナーという廉価な列車も運行されています。
通常のスカイライナーと比べて停車駅が増え到着までに時間がかかる分、価格が1/3と格安金額となっています。
種類 | 価格 |
---|---|
通常のスカイライナー | 1,230円 |
モーニングライナー イブニングライナー | 410円 |
京成電鉄株主優待券(切符タイプ)は、京成電鉄の全線で利用することが可能です。京成電鉄では、本線と東成田線、押上線、金町線、千葉線、千原線、成田空港線を運行しています。
これらの路線を利用するときには、優待券を利用して無料で電車に乗ることができます。ただしここで注意したいのは、京成電鉄の場合一部で相互直通運転を実施している点です。
押上駅で都営浅草線と、京成高砂駅で北総鉄道の北総線と、東成田駅で芝山鉄道線と相互直通運転を実施しています。
いずれも他社の路線になりますので直通運転であっても、他社線の運賃に関しては別途で請求されますので注意してください。
京成電鉄の公式サイトでも、自社路線のように相互直通運転の路線図を掲載していますので、勘違いしてしまう人もいるようです。
京成電鉄の優待券ですが、有効期限があります。3月末日の権利確定は5月に、9月末日の権利確定の場合には11月に優待券の送付が実施されます。
5月発送の優待券は11月30日まで、11月送付分に関しては翌年の5月31日までが有効期間となります。これまでに使い切らないと、ただの紙くずになってしまいますので注意しましょう。
京成電鉄の株主の中には、京成電鉄株主優待券(切符タイプ)の有効期限までに優待券を使いきることができないという人もいるでしょう。
その場合には、誰か必要な人に売却するのも有効な選択肢の一つといえます。京成電鉄のような電車の優待券は、通勤・通学などで利用する人の間でかなり高い需要があります。
近くに金券ショップのある人はそこで売却するのも良いでしょうし、ネットオークションに出品して、広く購入希望者を募る方式もあります。
オークファントップ
ただし、落札時期も見ると、同じ優待券でも有効期限によって価格が異なることが分かります。
10月下旬に400円台で落札された案件もありますが、この優待券の有効期限は11月30日までです。
残りの有効期限によって、落札価格は2倍以上も変わってしまうのが株主優待券の怖いところです。
基本的に、残りの有効期限が3ヶ月を下回らないうちに、金券ショップやヤフオクで売却してしまうのが正しいやり方です。
私鉄の株主優待券はここで紹介した株主優待券と同様の仕組みになっているものがほとんどです。
切符タイプの乗車証、定期券タイプの乗車証、グループ企業で利用できる冊子になっていることが多いです。
鉄道系の株主優待券カテゴリーにそれぞれの情報をまとめています。よかったらこれらのページも参照ください。
株主優待券の落札価格が知りたい方はオークファントップ関連記事「新幹線・電車・バス・飛行機の格安チケットについて」
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オークファントップこの記事をご覧の方には「JR東日本株主優待券の使い方|お得になる区間・料金のまとめ」も参考になります。