みなさんはJRの切符料金がどのようなルールで決まっているかご存知ですか?
私は金券ショップの店員になって初めて知ったのですが、距離で料金を決めているんです。
このルールを利用すると、切符を区切った方が安くなる区間があったり、逆に切符を区切ってしまうと高くなってしまう区間があったりと、色々な発見があります。
今日は金券ショップの店員である私も利用している切符の分割ツールについて紹介したいと思います。
この記事をご覧の方には「金券ショップの新幹線回数券だけじゃない!?新幹線格安チケットを購入する方法」も参考になります。
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切符の料金は、営業キロという区間における距離から計算されます。
ただ、この営業キロは実際の距離とは微妙にずれていて、端数を切り捨てて計算することが多く、基本的には距離が長いほうが割安になるような設定となっています。
今回の切符の分割でポイントとなるのは、端数を切り捨てて計算していることです。
ここを利用すれば、ほとんどの区間で通常価格でも切符を安く購入することができるようになります。
金券ショップでは分割している切符を販売することも多く、よくお客様からも聞かれるのですが、切符は分割されていても、特に問題なく利用できるので心配ありません。
ただ、自動改札を通る時だけちょっと注意が必要です。
新幹線の自動改札口だと、切符は合計4枚まで、さらに乗車券が2枚まで、特急券も2枚までなら同時に通してしまって問題ないような仕様になっています。
私のお店でたまに扱うことがありますが、乗車券を3枚に分割した切符に特急券を買い足して、合計4枚で1つの区間の切符にした場合などは、自動改札を通ることができなくなるので注意して下さい。
とは言っても、自動改札横の人がいる方を通ってもらえればいいだけなので、利用は問題なくできます。
在来線の場合は駅によって自動改札の仕様が違ったりするので一概には言えませんが、3枚以上に分割した切符の場合は、自動改札が通れなくなることが多いみたいです。
2枚程度なら、大抵の駅の自動改札は通れてしまいますから、特に気にず2枚重ねて通してしまっていいと思います。
万が一エラーが出てしまっても、改札横の駅員さんに切符を見せて通れば問題ありませんから、こちらも問題なく利用できます。
金券ショップでは、よく区間を区切って安くしている切符を販売しています。
ただ、ひとつ注意しておきたいのが、その区間に限り切符を分割して安くなっているという点です。
区間によっては、区間を区切ると値段がJRの定価より高くなってしまう場合もあるので、行き先はきちんと店員に伝えておくのをおすすめします。
切符の基本的な考え方は下のようになります。
距離が長くなると区間を区切らない方が安くなる場合が多くなってきます。
また、商品として取り扱っていない区間に関しては、基本的にJRで購入した方が安くなる(区間を区切ると高くなる)場合がほとんどです。
距離が長くなるとどこかの駅で区間を区切ったら安くなる場合が多くなってきます。
ただ、利用したい区間によっては、どの区間で区切っても定価より高くなってしまう場合があります。
販売している切符が区間を区切っている場合は、その方が安くなるという場合しかありません。逆に区間を区切っていない切符(1枚の切符)は区間を区切ると高くなります。
初めて来店したお客様に多いのですが、利用者のあまりいない駅の切符は取り扱っていない場合があります。
また、基本的には最寄駅発着の切符を取り扱う形にはなりますから、ご了承いただけると助かります。
というのも、金券ショップでは回数券を購入してバラ売りをしているのですが、在来線の回数券は11枚セットになっています。
また、有効期限も購入日から3ヶ月となっているので、取り扱う場合、有効期限内に売り切る必要が出てきます。
有効期限が近づいてくると売りにくくなってきますから、目安としては大体1ヶ月半~2ヶ月以内に売り切る見込みのある切符しか取り扱っていません。
ただ、区間を区切って安くなる切符があるので、意外とマイナーな駅を取り扱っていることもあったりします。
店員もちゃんと説明しますから、利用したい区間をとりあえずでも伝えてもらえると嬉しいです。
たまに「こんな区間取り扱ってるの!?売れるの!?」なんてビックリされるお客様もいますが、もしかしたらそれは区間を区切って作っている切符の方割れかもしれません。ラッキーですね。
最近ではネットで簡単に乗換検索などができるようになりました。
しかも、乗換検索だと料金も一緒に出てくるから便利ですよね。ただ、切符の分割を調べるとなると、乗換検索で計算するのはさすがに大変です。
「でも時刻表とか料金表とかとにらめっこして分割した料金調べるの面倒だし・・・。」と思っているそんなあなたに朗報です。切符の分割を簡単に計算できるサイトがあります。かくいう私も区間を区切れる駅を探すのに利用しています。
それが「乗車券分割プログラム」です。「乗車券分割プログラムの実行」をクリックすると、分割の計算ができるようになります。
ちょっと「東京⇔新大阪」間で調べてみました。
このように分割する区間を選択します。最大分割数は特にこだわりがなければ「無限」でいいと思います。
すると1秒程度で区間を割り出してくれます。今回は差額が170円になりました。これはJR定価の料金ですから金券ショップで取り扱いがあった場合はもう少し安くなることもあります。
ちなみに、在来線の切符はJRみどりの窓口ならどの区間でも購入できるようになっています。
なので、購入時にちょっとした工夫をするだけでも安くすることができますから、出かける前にちょっと調べてみるのもいいですね。
関連記事「新幹線・電車・バス・飛行機の格安チケットについて」
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旅行では特に1泊してゆっくり遊ぶことが多いと思いますが、出張でも1泊して多くのお客様を訪問するということがあると思います。
そうなると、出張や旅行の費用は「移動の費用+宿泊代金」となるので、新幹線の代金だけではなく、ホテルの代金も考えておかなければいけません。
出張の場合を考えて、今回は10月6日(木)~7日(金)の代金を調べてみました。
ホテルの検索は楽天トラベルが便利です。
[ホテル]
「東京-新大阪」の1泊2日でかかる新幹線チケット代金(往復)とホテル代金の合計は下記の通りになっています。
料金の比較が適切になるように、同じホテルを選択した場合の料金比較となっています。
利用サービス | 新幹線チケット (往復) | ホテル代金 (1泊) | 合計 |
---|---|---|---|
金券ショップ+ホテル | 26,900 円 | 9,540 円 | 36,440 円 |
エクスプレス+ホテル | 27,140 円 | 9,540 円 | 36,680 円 |
JRで購入の新幹線回数券+ホテル | 27,240 円 | 9,540 円 | 36,780 円 |
JR・新幹線+宿泊プラン | – | – | 32,600 円 |
比較表を見ると「JR・新幹線+宿泊プラン」の安さがよく分かります。
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JR・新幹線+宿泊プランを利用する場合は、出発時間を7:00までか20:30以降、または11:00~16:00の間にすることで価格を安くすることができます。それ以外の時間に移動したい場合は、新幹線こだまを利用すれば安くなるようになっています。
ただし、「東京-新大阪」の場合、のぞみで約2時間30分、ひかりで約3時間、こだまだと約4時間となるので、なるべく移動時間が長くならない、出発時間の調整をおすすめします。
ホテルの空き部屋は首都圏や大都市圏なら1週間前ぐらいまで、それ以外の場所なら3日~4日前を目途に予約をすれば希望のホテルに泊まることができると思います。
[テキストホテル]
この記事をご覧の方には「金券ショップでクレジットカードが使えない理由」も参考になります。